こんな罰当たりなことがあるでしょうか、若い頃は人の結婚式に呼ばれたときなどに
「うわー、そんなしてまで結婚したかったんか。妥協したなー」
と思ったりしたこともありました。
(私は女なので女性側の立場に勝手に立って、相手男性のことをそんな風に思ったりしていたのです。若かったから…)
その天罰を今になって受けているのでいまだに独身なんだと思いますし、
その「妥協」っていうのも何をもって妥協なのか前提も根拠もないし、
何より人の心配してる場合ではまったくないのですが、
歳をとった今、「妥協する勇気」って本が書けそうなくらい、妥協のスゴさがわかってきました。
どこから来たのか分からない私の意味不明なプライドは、
「妥協してまで結婚したくないし」を通り越して
「妥協してまで彼氏欲しくないし」まで肥大してしまっていました。
それがこの結果です。
9年彼氏なし。
気づいたころには"優良物件"はことごとく既婚で、
もともとモテないくせに、ますます残されたパイが少ない状態で戦わないといけない状況になってしまっていました。
それでもまだ妥協できない自分がいます。
たとえば外見。どのツラ下げてと100億回言われても足りないくらいですが、容姿が好みの人がいいといまだに思ってしまいます。
たとえば学歴。私が中途半端に高学歴なばかりに、自分のほうが上というパターンが多く、
おいおい私よ、大学時代何してたんだよ、何のためにいい大学行ったんだよ、と(別に高学歴の人と結婚するためにその大学に進んだわけじゃないけど)思ってしまうのが正直なところです。
実際、街コンで会って食事した人もそう。
人柄も稼ぎも申し分ないけど、ルックスと学歴で引っかかってしまう。
好きになれない(今回は一応、好きになろうとする努力はしてみますけどね)
婚活を始めて1週間の私が、この状態。
いつまでこんな謎なプライドを持ってるんでしょうか。変われるんでしょうか、私。
で、「妥協」についてはもうひとつ、やっと気づいた重大な真理があります。
こっちが「妥協されてる」可能性だってめちゃくちゃある、ということです。
(このブログを男性にも読んでほしいのは、こういう男女の思惑の差がオモロいからです。バーカと思いながら読んでくれ)
街コンに行って、通過儀礼的に連絡先を聞かれたり、聞かれなかったりしたその次のターン、
隣のテーブルでさっき私に連絡先を聞いてこなかった男が鼻の下を伸ばして女性に連絡先を聞いている!
当たり前だけどそんなことが起きます。
「あ、私、選ばれてない」
そう気づかせてくれる貴重な経験でした。
街コン後のLINEもそう。
すぐメッセージくれた方は"数打ちゃ"方式でしょうし、
しばらく経って送ってきてくれた方は「きっと本命の子とひとしきり往復したか、無視されて2番手か3番手くらいに送ってきたんだろう」と想像に難くない、そんな状況が生じます。
個別に会う約束を取り付けるときだってそう。
本命の子の返事を待ってから私に日程を投げてくるから、いちいち反応が遅い。とか。
「うわー、妥協されてるぅ」
自分の女としての市場価値を痛いほど分からせてくれた経験でした。
なので総合的に見て、街コンには行ってよかったと思っています。
妥協はするよりされるもの。
これからは自分のことをそういう目で冷静に見ていこうと思います。